うつ状態は早めに自覚するべき!治療に繋げるだけじゃないうつを自覚することのメリット

うつ病は世間一般に知られるようになりましたが、うつ状態になることには様々な原因があります。

  • ストレス源がわかりやすい適応障害のうつ状態
  • 従来のうつ病とは特徴が異なる非定型うつなどの新型うつ病
  • 自律神経失調症の症状としてのうつ
  • 軽度のうつ状態が長期間続く気分変調性障害
  • 強いストレスを受けた後のPTSDや、一時的なストレス反応としてのうつ状態
  • 栄養状態や脳障害による器質的なうつ状態

なぜうつ状態になったのか、どんな病気の症状としてのうつ状態なのかを自己診断することはほぼ不可能です。

じゃあ病院に行かないとわからないから考えても仕方がない?

まずは、うつ状態であるということを自覚することには様々なメリットがあります。

うつ状態を放置しないよう、うつ状態を自覚することのメリットをご紹介します。

目次

  1. うつ状態は早く治療すればするほど、治りやすい。
  2. 病的なほどの状態ではなくても病院に行くメリットはある
  3. うつ状態は自己ケアすることも重要
  4. マイナス思考や自己評価の低下はただの症状だと自覚する
  5. うつ状態のときに起こる症状を知っておくことが大切

うつ状態は早く治療すればするほど、治りやすい。

うつ病や他の精神疾患である可能性に気が付き、治療に繋げることがまず大切な目的です。

うつは「落ち込んでいるだけ」「最近調子が出ないだけ」と重症化しないと病院に行かない人が多いかもしれませんが、
それは大きな間違いです。

初期の時点で治療を始めれば、ほとんど生活を変えずに治療を終えられることも多いのです。

悪化するまで放置していると、完治するまでの期間は放置した期間と比例して長くなっていきます。

いつから調子が悪くなったか?を思い出せなくなったらもうすぐに病院に行きましょう。

他人の目が気になるということや、「大したことはない」という判断、間違った認識や意見によって治療が遅れてしまうことは重大な損失。

もし治療すること、病院にいくことに不安や抵抗があるなら、それを打ち消すための情報をしっかり探してみてください。

病的なほどの状態ではなくても病院に行くメリットはある

まず自分自身の状態を確認することが出来るという点で、
病院に行くことで安心することが出来たり、今後どうすればいいのか考えることが出来ます。

そのとき、もしうつ病ほどの状態ではなくても、
負担となっている症状を取り除いておくことでうつ病になることを防ぐことが出来ます。


特に睡眠に問題がある場合、うつ病になるリスクが非常に高くなるため、弱い睡眠導入剤を使用するだけでもその後の経過が変わります。

また、不安や落ち着きのなさがある場合、そのような症状によってさらに精神的な負担がかかってうつ状態が悪化してしまうことも。

まだ軽いうちに、「状態が悪いときに呑む」頓服という形で抗不安剤などを使用して改善する人もいます。


実際に精神科やメンタルクリニックに行ってみると、ごく普通の元気に見える人が多いことに驚くかもしれません。

最近では、会社帰りに寄ることができるように診療時間が長い病院もあり、気軽に通うことができます。

うつ状態は自己ケアすることも重要

治療をすることの他にも、心の疲れに気が付いて自己ケアをすることだけでもその後が大きく変わってきます。

自分で出来るケアといっても、難しいことではなく、ごく普通のことばかりなので、自覚さえしていれば簡単に取り組むことができます。

  • 仕事のことややらなければならないことについて考えない時間をつくる(スイッチオフにしてしっかり休む)
  • 一人で静かに過ごす時間をつくる(対人関係や情報刺激から離れて精神を休ませる)
  • やらなければならないことを減らす
  • ストレス源となるべく距離をとる
  • 食生活や生活習慣から健康的にする

具体的に何をすれば良いのかわからないという人は、次の例から考えてみてください。

  • 元気が出ないときは最低限のことだけして何も考えずに休む
  • 通勤時に静かに外を歩く距離を10分くらいとる
  • 朝起きたらカーテンや窓を開けて陽の光を浴びる
  • 連絡やSNSをチェックしない時間を決める
  • 帰宅時、風呂上りなど、仕事のことを忘れるタイミングを決める
  • 掃除や料理の頻度を減らす
  • ジャンクフードやお酒をやめて健康的な食事をする

間違えてはいけないのは、自己ケアで対処できるのは軽度で一時的なうつ状態のみです。

うつ状態が3か月以上続いている場合や、生活や仕事に明らかな支障が出ている場合は病院で治療しながらの自己ケアでないと対処はできません。

マイナス思考や自己評価の低下はただの症状だと自覚する

もう一つのアナタの為になるメリットは、「うつ状態なんだ」と認識することそのものです。

うつ状態になっているとき、自分の状態や状況を「自分自身や人生や生活が悪くなった」と認識していると、どんどん不幸になってしまいます。

さまざまな良くない事実をうつ状態として認識することで、うつ状態に対処すれば大丈夫なのだと客観視して対処できます。

「あの人に嫌われた」と思ったとき、本当に嫌われたのではなくうつ状態によってそう思い込んでいる可能性について検討できるようになりましょう。

うつ状態

上司に注意された!そういえば最近ずっとそんな感じだし、自分は嫌われているのかもしれない!
ダメな自分は嫌われて当然だ!

自覚する

上司に注意された。でも嫌われたっていうのは思い込みかも?うつ状態だから自分はダメだって思いやすくなっているな。

うつ状態

最近家事ややるべきことをちゃんとこなせない。
頑張らないと、周囲の人からだらしがないと思われるし、家の中も汚くなってきた。

自覚する

うつっぽくて身の回りのことをこなす元気がないな。
今は休んで元気になってから頑張ろう。

うつ状態

仕事が多すぎてキツイけど、自分がやらなければ他の人に迷惑がかかって会社が回らないからやるしかないんだ。
休んで人に迷惑をかけるなんて最低だ。

自覚する

しなければならないと思い過ぎているのかも。
どうしてもできないと思うことは断らないと、どんどん追い詰められてしまう。

自分の身に起こっていることが不幸なのではなく、自分の精神状態が悪いということがわかれば、
自己ケアをしっかりすることにも繋がりますね。

実際にうつ状態になっている真っ最中に自分を客観的に見ることは難しいので、
日ごろから「うつ状態になったらこうなる」と認識しておくと良いです。

精神状態が良いときに、自分の調子が悪いときにどんな考え方の傾向が表れるかを思い返して確認し、
調子が悪くなったときに思い出せるようにしておきましょう。

うつ状態のときに起こる症状を知っておくことが大切

うつを単に「気分が落ち込む」「やる気が出なくなる」と思っていると、自分がうつ状態になっていても気づくことが出来ません。

「自分がダメだ」「出来ていない」「嫌われている」ということで苦しむ人は多くいますが、それは事実でしょうか?

その思考自体がうつである可能性だけでなく、そう思っている理由である「自分のダメさ」は単なるうつ状態による症状なのかもしれないのです。


うつ病でなくても、精神状態は身体の健康と同じで悪くなってしまうときもあります。

誰にでも起こるうつ状態の症状は、知っておいた方が良いのではないでしょうか。

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