ネガティブな人がポジティブになるには?①ネガティブ思考をやめたい人がするべき4つの工夫

マイナス思考を改善したい場合は、良い面を見られるようにする視点の変換が必要ですが、
それに対してネガティブ思考をやめてポジティブ思考になりたい場合は「行動できる自分」になることが必要です。

ネガティブ思考自体を無理に変えることはできなくても、
行動を前提とした考え方を癖にすることで、改善していくことはできます。

ここでは根強いネガティブ思考の人が、
ポジティブ思考になるきっかけをつくる4つの方法をご紹介します。

自分に合った方法を試してみてくださいね!

目次

  1. ネガティブ(消極的)でいる理由を消していくという考え方とは?
  2. 足し算:ネガティブ思考はそのままにしてポジティブ思考を足していく
    1. 考えを打ち消すために必要な根拠を探している
    2. ネガティブ思考は打ち消さなくてもポジティブ思考になれる
    3. 引き算:ポジティブにならざるを得ないところまでネガティブ思考を突き詰める
      1. 状況からどんどん引き算していく
      2. 最悪の結果でも具体的に予測しておく方が安心しやすい
      3. 悪い方に転んだ場合でも大丈夫でいられる逃げ道をつくる
      4. 掛け算:ネガティブ思考に気持ちや願望をかけ合わせて改めて考える
        1. 自分の気持ちや願望は放棄せず、ネガティブ思考のあとに改めて考える
        2. その都度自分の願望を思考に含める癖をつける
        3. 割り算:ネガティブな考えを細かく割って対処しやすくする
          1. 「とりあえずやってみる」「ちょっと安心した」に繋げやすくなる
          2. 一つ一つの成功が自己効力感になってポジティブに繋がる

ネガティブ(消極的)でいる理由を消していくという考え方とは?

4つの方法をご紹介するために、
ネガティブな人でもポジティブになれるかもしれない考え方の根拠についてお話します。


ネガティブな人は、回避的(逃げる・避ける)な傾向があるとも言えます。

ネガティブな人がポジティブな考え方になるには、ネガティブであることを回避するべきだと考えると良いです。


ネガティブ思考であることで良いことはあまりないでしょう。

ネガティブな人は元々不安が強かったり、失敗を恐れていたりする傾向が強いです。

ネガティブ思考によるデメリットを見つけることでポジティブ思考に変換していけることがあります。

これから紹介する思考の足し算・引き算・掛け算・割り算をする方法で、ポジティブ思考になれるかも。

足し算:ネガティブ思考はそのままにしてポジティブ思考を足していく

ネガティブな人は不安が強い傾向があるため、
不安を打ち消してポジティブになろうとしますが、それは不可能です。

「うまくいかないかもしれない」「悪い結果になるかもしれない」というような、
ネガティブな感情は打ち消そうとすればするほど強くなります

アプローチが間違っているために、ポジティブになれないのです。


そこで、ネガティブな自分の見方や考え方はそのまま認めて受け入れ、
そこに別の面としてポジティブな視点や考え方を足していくのが足し算の方法。

ネガティブ

きっと上手くいかないよ。
前にもこんなことがあって辛い目に遭ったし。

打ち消せない

そんなことないって思おうとしたけど、
やっぱり今回も前と同じようなことが起こり始めてる!
やっぱり思った通りだ!ダメなんだ!

足し算

上手くいかないかもしれないな。
前と同じかもしれない。
でも今回はこんなところが前回とは違う。
同じようになってしまうとは限らない。

ポジティブ

あれ?前回と同じことになるかとも思ったけど
前回と違うところも沢山あるな。
もしかしたら上手くいくのかも。

不安をそのままにすることで自分の状態を受け入れるマインドフルネスの効果もあって、
落ち着いてものごとを見やすくなります。

そこに足していく別の可能性や考えを強化していくと、
自然と不安が小さくなっていき、ポジティブ思考に近づくことができます。

考えを打ち消すために必要な根拠を探している

「上手くいかないかもしれない」「前回と同じで失敗するかもしれない」というようなネガティブな考えが浮かんだとき、
無理に上手くいくと思い込むことはできません。

ネガティブ思考を打ち消すには、その思考を打ち消せるだけの根拠が必要だからです。


たとえば、間違った意見に正しく反論するには、
まず相手の意見を理解して「ここが間違っている」と指摘しないと反論できませんよね。

ネガティブ思考を無理に打ち消そうとすると、
根拠を探すためにそのネガティブな考えを念頭に置いてものごとを見るようになってしまいます。


ネガティブ思考を否定しようとするのではなく「そんな考え方もある」と肯定することで反証をする必要がなくなり、
ネガティブ思考にハマりにくくなります。

ネガティブ思考は打ち消さなくてもポジティブ思考になれる

ポジティブな人は「きっとうまくいく」「きっと良い結果になる」と思っているだけで、確実にそれが実現するとは思っていません。

現実には、ものごとがうまく行くと確信できる状況は非常にかぎられています。

ポジティブな人は、
悪い部分も含めてすべてをありのままに認め、そのなかで有益なことや自分にとって都合のいい部分を見出していくのです。


ポジティブになりたいなら、ネガティブ思考をやめようとするのではなく、
その状況の中で考えうるポジティブ思考を足していきましょう。

ネガティブな自分が感じている不安はすべて、そのままにして良いのです。

ただし、ポジティブな思考が一つも思い浮かばないほどネガティブ思考にはまってしまっている人は、
ネガティブ思考の根拠が強すぎるので、別の方法を試してください。

引き算:ポジティブにならざるを得ないところまでネガティブ思考を突き詰める

ネガティブな人は、目の前のことから逃れる方向で考えてしまいがち。

では、目の前のことから逃れたあとはどうなるでしょうか?

ネガティブな考えが浮かんだら、その考えが現実に正しいと仮定して更にそのことについて考えてみます。

状況からどんどん引き算していく

上司に頼まれた仕事

→どうせうまくできない

→うまくできなくて評価が下がる

→評価が下がったので給料が下がるかもしれない

→給料がさがったので今の家には住み続けられないかもしれない

→今の家に住めなくなって汚い家に引っ越す

ネガティブな考えが本当に実現したと仮定して、
さらにその先に浮かんでくるネガティブな考えを突き詰めていくのが引き算のやり方です。

ネガティブな考えをし続けていたら、自分にとって耐えられないと思うようなところまで落ちていくでしょう。

「そんなことになったら耐えられない」と思ったら、それを避けるために行動するしかなくなります。

どこかでポジティブな考えに切り替える必要があるのです。

あとはどこで切り替えるかを選ぶだけです。

ネガティブ思考

大事な仕事を頼まれちゃったけど、自信がないし他の人に担当を替われないかな……。
うまくいく気がしなくて憂鬱だな。

ネガティブ引き算

この仕事も上手くいかなくて、昇進もできなくて低い給料のままだと結婚もできないかもしれない。
それとも失敗して嫌な部署に左遷かも!?

ポジティブに

そんなことにはなりたくないから、頑張るしかないな。
どうすれば失敗せずに出来るだろう?

この方法では最悪の事態を回避するために行動するための思考に変換することができます。

現実的にはそこまで考える必要がないため、通常ネガティブ思考は漠然とした不安で止まってしまいます。


人は危機や本当に嫌なことを回避するためには行動しますが、不安の方が大きいときには行動できません。

その特性を利用しましょう。

最悪の結果でも具体的に予測しておく方が安心しやすい

漠然と「上手くいかないかもしれない」「もっと悪くなるかもしれない」と思っていると、それは不安となってあなたにのしかかってきます。

正体のわからない幽霊の話やいつ来るかわからない地震、理由がわからない体調不良など、
誰しもハッキリしない悪いものに対しては不安が大きくなりやすいのではないでしょうか?


最悪の結果を予測することで不安が具体的になるので、
かえって安心できたり、回避するための行動をしやすくなったりするのです。

ネガティブになりがちな人でも、突き詰めてみたら意外にネガティブなのは表面的なことだけで、
早い段階でポジティブ思考が出てくるということもあります。

悪い方に転んだ場合でも大丈夫でいられる逃げ道をつくる

この方法を使ったときに、余裕がなかったり思考がうつ気味になっていたりすると、
それでもポジティブになれない人がいます。

不安をあおるばかりで、まったくポジティブな考えが浮かんでこない……

そんな人は、不安に対する対処方法を工夫しましょう。


嫌な現実を回避するための思考というのは自分を追い詰めてしまいがち。

先に「もし最悪の事態になったとしてもこうすれば大丈夫」という考えを、心の底から信じられなくても良いので考えておきましょう。

良い方に転ばなかったときの予備のプランを少しでも持っておくことで、
ポジティブな考え方をしやすくなります。

掛け算:ネガティブ思考に気持ちや願望をかけ合わせて改めて考える

ネガティブな人は、状況や自分の能力などの現実にばかり目が向いていて、自分にとって何が良いのかを考えていないことがあります。

「こうなんだ」とばかり考えていて「こうしたい」と思っていないのです。

ネガティブ思考になってしまっているときには、自分の気持ちや願望を引き出して、掛け合わせて考えてみましょう。

ネガティブ

自分は大学も出ていないし、コミュニケーションも苦手。
取り柄がないからろくなところに就職できないだろうな。

自分の希望

そもそもどんな仕事がしたいんだっけ……?
特別なことをするよりも、コツコツ同じことを続けるのは好きだな。
給料は高くなくても、ちゃんと休みがとれる仕事だと嬉しい。

ポジティブ

堅実に仕事をこなすことが評価されるところだったら上手くやれるかもしれない。
高収入は目指せないかもしれないけど、安定した職業なら良いよね。
事務仕事系で興味が持てる資格を取ろう!

自分の気持ちや願望は放棄せず、ネガティブ思考のあとに改めて考える

ネガティブな人のなかには、元々自分の気持ちや願望はしっかりあるものの、
実現する見込みがなさそうだと思って簡単に諦めてしまう人もいます。

気持ちや願望だけが独り歩きしていて、それに見合わないというようにしか現実を見ることができないと、
ネガティブになってしまいます。

願望やこだわり

月25万以上はもらえて、服装がわりと自由でおしゃれな街のオフィスに通える仕事がいいな。

ネガティブ

でも出身大学も大したことないし、面接でも緊張して失敗しそうだし、
私じゃ無理かもしれない。

願望は積極的なので一見ポジティブな人に見えますが、
実際には条件と状況を見てすぐにネガティブ思考に陥っています。

このような場合でも、ネガティブ思考になってしまってからもきちんと自分の願望や気持ちを掛け合わせて向き合う必要があります。

合わせる

それでもやっぱり希望は曲げたくない。
月収25万円は働き始めてから叶いそうなところもあるかも。
服装が自由なところとなると、今考えている業種では無理かもしれないから、業種を変えよう。
そもそも一番大事な条件はなんだろう?

元々の自分の気持ちや願望が叶わないと思うネガティブな思考に陥ったときにすぐに諦めてはいけません。

結果的に思い通りになるかどうかはわかりませんが、
自分の気持ちや願望を大切にすることで、ポジティブな思考につなげやすくなります。

その都度自分の願望を思考に含める癖をつける

ネガティブな人は、自分の願望がどうせ叶わないと思ってしまいがち。

そのような感覚を改善するのは難しいことですが、いちいち自分の気持ちを引き出して考えることを癖にすることが大切です。


例えば、家電を買うときに「こんな機能があったらいいのにな」と思っていれば、
そのような機能がついている機種を探すはずです。

そもそも考えていなければ、目の前にある機種のなかから選ぶしかないので選択肢が狭まり、
希望通りのものを見つけにくくなります。


「考えてもいない」のと「とりあえず考えてみる」とでは結果は違ってくるのです。

「どうせダメだ」と思っても、必ずその上で自分の気持ちや願望を確認しなおす癖をつけましょう。

割り算:ネガティブな考えを細かく割って対処しやすくする

ネガティブになりやすい人の特徴として、「結果しか見ていない」「大きな範囲で物事をとらえる」ということがあります。

不安が強い人にも多く、わかりやすいことで判断ができないと安心できません。

でも、大きく考えているとどんなことでも「無理」「上手くいかない」というネガティブ思考になってしまいがち。


ものごとに対しても、ネガティブ思考に対しても、分割して細かくひとつひとつの小さな範囲で考える割り算をしてみましょう。

見方が大きい

なかなかミュージシャンになる夢が叶わないな。
演奏の収入だけで食べていけるようになるのが目標なのに出来てないし。

割っていく

講師の仕事ばっかりだけど、演奏の仕事は月3回か。
収入は2万円。
でも前はバーでの演奏が多かったけど、最近はイベントにも呼ばれるようになった。
演奏の収入はなかなか伸びないけど、講師の仕事では前よりも給料が高くなった。

ネガティブ思考

少しずつ前進してるとは言っても、いつになったら夢が叶うのかな。
才能がないのかな。

細かくする

特に不安なのは同じ人から依頼される仕事ばかりになったこと。
演奏を聴いている人から仕事の誘いや大きな反応がないのも気になる。
最近同じイベントに出てる人が自分より上手いような気がして自信がなくなった。

細かくしていくことはネガティブ思考について深く考察することになります。

嫌な気持ちや不安と向き合わなくてはならないため精神的に辛くなってしまい、大きな範囲でしか捉えない人が多いのです。

そのときは辛いのですが、詳細に目を向けていくことで分析することになり、解決策や違った側面が見えてきます。

ポジティブ

よくよく考えてみたら、才能がないから仕事が増えないというよりも、
仕事の機会を掴めていないのかも。
そういえば自分は上手いと思った人に声をかけたことはないし。
声をかけてもらえるような工夫をしたらもしかしたら良いと思ってくれている人もいるかもしれない!
いきなり収入を増やすことはできないかもしれないけど、もう一つくらい仕事の場を増やしたいな。

ネガティブ思考は単なる決めつけであったり、取り越し苦労から来ているものであったりすることが多いものです。

ネガティブ思考になった原因について理解するだけでも、ネガティブ思考から抜け出せることがあります。

「とりあえずやってみる」「ちょっと安心した」に繋げやすくなる

上手くいく見込みが少しでもないと、なかなか行動に移すことができません。

ポジティブな人は、自分ができることから手を付けていくものです。

やりたいのは大きいことだったとしても、まず最初の一歩やひとつひとつのステップがないと何もできません。


大きなことに挑戦するにはエネルギーと勇気が要りますが、小さなことなら試しに挑戦しやすくなります。

ネガティブ思考を細かく割ることで、ネガティブな人でも最初の一歩は踏み出しやすくなるのです。


また、大きな不安を抱えているときはネガティブ思考から抜け出すことが難しいですが、少しでも違う側面を見つけるだけでも気持ちや視点が変わります。

ネガティブ思考になりがちな人でも、宝くじや馬券は買ったことがあるという人は結構多いのではないでしょうか?

大きなネガティブ思考のなかでも、小さな希望や「ちょっと安心できる」点を見つけられれば、ポジティブ思考に近づく鍵になります。

一つ一つの成功が自己効力感になってポジティブに繋がる

ネガティブ思考が強い人は、多少上手くいったことや少しの良いことでは覆せないかもしれません。

そのときは些細なことすぎて全く意味がないと思っても、自分でも意識していないところで「成功体験」は積みあがっています。

成功体験は自己効力感を高める大切な要素です。

自分の思考では「そんな小さいことが上手くいってもなんにもならない」と思っていたとしても、
自己効力感が高まると「上手くいくかもしれない」見込み自体が大きくなっていきます。

思考の根底にある感覚が底上げされていくので、気が付くと前よりもポジティブな考え方ができるようになっているかも。

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