依存症になりやすい人とは?依存症の原因となる要因をチェック

依存症はアルコールやギャンブルなどのある特定の摂取や行動をやめられなくなる状態です。

その摂取や行動のみが問題であるように捉えてしまいがちですが、それは違います。

不登校児の問題は学校に行かないことではなく、うつ病の原因は性格が暗いことではなく、太っている人が全員生活習慣病なわけではありません。

依存症も他のあらゆる病気と同じように、様々な要因が重なり合って、その結果としてかかる疾患なのです。

依存症になりやすくなる要因や、原因となる様々な事柄を捉えて、依存症にとって非常に重要な「背景」を正しく理解しましょう。

人生や生活にストレスが多く、楽しみが少ない

幸せな生活を送っている人が依存症にならないことは想像しやすいかもしれませんが、一見問題のない生活を送っている人でも依存症になることはあります。

ストレスが多い生活でも、それに見合った報酬や楽しみがあったり、適切なストレス解消法を取ることができれば危険性が低くなります。

逆にそれほどストレスがないように思えても、人生や生活上で当たり前の楽しみや快感を得ることができないと、不適切な行動や摂取によって補ってしまう状態に。

依存症患者には、人生や生活に「これがなかったらもう自分には何もない」と感じていたり、圧倒的なストレスに対処できず「これがないと生きていけない」と感じている人が多くいます。

生きづらさを抱えている

周囲の環境や社会とうまくやっていくことが出来ず、何らかの生きづらさを抱えている場合では依存症の危険性が高くなります。

特定のストレスであれば別のことによって解消できたことが、生きること自体に問題を抱えている状態では難しくなります。

「生きづらさ」自体から逃れる目的で、日常生活とは離れた感覚を得られることを求めることも。

生きていることそのものにストレスがある場合は生活の中で楽しみが得にくく、ストレスも解消しづらいことから、生活から切り離されたことに依存してしまうのです。

他のことでストレスを解消できない

運動したり、友人に話したり、家族に八つ当たりしたり、趣味に打ち込んだりと、誰でもストレス解消の手段を持っているものです。

なんらかの理由でそれらが失われてしまったり、ストレス解消法を見つけられない人は、不適切な解消法に走りやすくなります。

運動を習慣にしていた人が怪我をして出来なくなったり、今まで話し相手だった相手がいなくなってしまうなどの状況では、他にどうしていいのかわからず不適切な行動をやめられなくなってしまうことがあるのです。

単に「悪い行動」に走ったのではなく、適切な行動が失われている状態に目を向ける必要があります。

遺伝的・生理的になりやすい人がいる

体質的にお酒に強い人がアルコール依存症になりやすいことは研究によってわかっています。

また、依存症に深く関わっているのがドーパミンやセロトニンなどの脳内伝達物質です。

アルコールやニコチン、ギャンブルなどによる脳の反応の大きさにも個人差があり、「楽しくなる」「開放的になる」「集中力が上がる」「落ち着く」などの効果が大きく出る人ほど、依存症になりやすくなります。

また、うつ病や統合失調症などの他の精神疾患と併発しやすいことからも、脳内伝達物質が適切に働いていないことが依存症の元になるのではないかといわれています。

精神的な安定や、快感、意欲、幸福感などを感じるときに関わっている脳内伝達物質のバランスが崩れていると、依存の元になるような物質や行動を求めるようになることや、依存性が強くなってしまうことが考えられます。

生活や人間関係などの環境的な要因

依存の元となる行動や摂取を誘いやすい生活や人間関係は、依存が始まるきっかけにもやめられない原因にもなります。

また、依存の元となる行動や摂取を助けてしまう人や、依存によって問題が出たときに本人の代わりに解決してしまう人が周囲にいる場合でも、単なる摂取から依存症へと発展しやすくなります。

見守っていて異変に気が付く人がいないことや、逆に依存の元となる行動や摂取について不適切な批判や支配的な制限をしようとする人がいることも、依存症を加速させてしまいます。

精神的・性格的な要因

依存症は精神疾患です。

他の精神疾患と同じように、本人の性質やストレス状態が関わっています。

自分の悩みや不安と向き合うのが苦手

どんなことで自分が悩んでいるのか、不安や不満を感じているのかを自覚していれば、直接対処することや人に話すこと、納得できる答えを見つけることもできるかもしれません。

ストレスを感じても自分自身のストレスの原因と向き合うことが苦手だったり、自覚すらできていなかったりすると、適切な対処がとれないので依存症の危険性が高まります。

上手く行かないことやダメなことが受け入れられない

現実に向き合うことができない状態だと、依存性のあるものに手を出しやすくなります。

何かが上手くいかなかったときや、自分のことをダメだと感じたときに、強い抵抗を感じる人は適切なストレス対処法よりも現実を忘れられるような方法に走りがち。

完璧主義であったり、理想が高い人が依存に陥り、更にそんな自分を受け入れられずに依存を深めてしまうことがあります。

努力や問題に立ち向かうことでは上手くいかないという感覚

上手くいかないことが続くと人は挑戦することをしなくなってしまいます。

何らかの問題にぶつかったときに、それに対して対処しようと努力することではどうにもならないのだという感覚があると、適切な対処をするよりも安易な快感に逃避しやすくなります。

自分自身や人生を大切に出来ない

根本的に自分自身を大切にし、良い人生を送りたいという感覚が無い人がいます。

そのような人では、自分の身を守り人生や生活を保つことよりも、目先の楽になる方法に走ってしまいやすくなります。

虐待を受けた人や悪い家庭環境で育った人は依存症になりやすいことがわかっていますが、自己肯定感が低いことが原因かもしれません。

不安が強く、拠り所が欲しい性質

不安が強い人は、なんらかの方法で全ての不安を解消しようとしてしまいがち。

「これがあれば大丈夫」という精神的な依存が生じやすく、「これがないとダメだ」と不安になって依存を断ち切れないことがあります。

あまりにも大きなストレスや辛さ

大きなショックやストレスを受けると、通常の刺激では幸福感や快感を感じられなくなり、より大きな快感を感じられるものを必要とするような状態になってしまうことがあります。

トラウマやPTSDがある退役兵士には依存症患者が多くいますが、日常生活の楽しみや快感ではとても打ち消せないほどの記憶を抱えているからなのかもしれません。

生きることすべてに原因が隠れている

生きているなかで人として当たり前の楽しみや快感(ドーパミンなど)を得られていないことや、ごく当たり前のストレス解消ができない場合が危険なのです。

人生や生活の中の問題や、自分に対する間違ったイメージが依存症という結果に表れただけであり、「お酒を呑もう」「ギャンブルをしよう」というのは単なる症状です。

依存に陥るのは間違った選択や悪い生活習慣の結果であり自業自得だと思われることが、依存症患者が治療に繋がりにくい原因となっています。

「自分だったら絶対にやらない」「お酒やギャンブルをやる人間は弱い」というような考え方は間違っています。

依存症は、その人の人生や生活そのものが、生きづらかったり病んでしまっていたりする結果の症状なのです。

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