精神障害という言葉~○○障害という言葉の意味を間違って使っていませんか?~

自身のうつ病やパニック障害について公表する芸能人も増え、
オープン&身近になってきた精神疾患ですが、いまだに偏見が残っています。

・家族が病院の受診をすすめても、”精神障害者扱いするな”と怒ってしまう

・病んでるわけじゃないし、おかしくなってるわけじゃないから病院に行くなんて…とためらって受診が遅れてしまう

・自分が精神疾患だと診断されたときに必要以上におち込んでしまう

など精神疾患に対する偏見は、他人に向ける偏見だけではありません。

偏見によって、自分自身や身近な人を傷つける可能性もあるのです。

偏見なんてないし、差別もしない。うつ病の話とかはよく聞くし、特に抵抗ないけどなぁ。
という人でも、自分では気付いていない無知が潜んでいるかも。

間違ったイメージを正して、メンタルヘルスに関する正しい感覚を身につけましょう。

そこで精神障害者という言葉を使うのって…

精神障害という言葉は、
かんたんにいうと精神に関係する問題があり、心身の機能や社会生活になんらかの支障がある人の総称として使われます。

精神疾患は身体の病気にくらべて、原因や病気の正体がよくわかっていません。

そのため医学領域や法律などでは、疾患(こういう病気である)という言葉よりも、
障害(問題がある状態そのもの)という言葉がよく用いられます。

とはいえ、福祉の現場や病院で、当事者やご家族に向かって「精神障害者」という言葉を使う人はいません。

内部障害者ってさー…。などと誰かが言っているのを聞いたことがあるでしょうか?

内部障害が具体的にどのような状態であるのかを知らないのに、
内部障害者という言葉を使うこともないはずです。

それに比べて、精神障害者という言葉はなぜか法律や医療福祉に関係のない、
日常会話の中でも使われることがあります。

誰かが精神障害者という言葉を使っていると、
それだけで差別的な感じがしたり、嫌な感じがしてしまいます。

精神障害者という人々がいるわけではないのです。

あくまで、法律上などで精神疾患によって一定の困難がある人が適切な支援を受けるために、
「精神障がい者」という定義が存在しているだけなのです。

法律などの制度の対象となる程度の困難をかかえる人を指す言葉です。

精神的な診断名がついたり、精神的な問題で休職したりしたからといって、「精神障がい者になった」という認識は間違っています。

間違ったイメージは捨ててしまいましょう。

○○障害という病名の意味-よくある勘違い

システム障害のため、00:00~00:00の間にメンテナンス作業を行います。

上記のような文言を見たことはありますか?

「なんかよくわからないけど、問題があったんだなぁ」というように理解するのではないでしょうか。

実はパニック障害や双極性障害、適応障害などで使われている障害という言葉の意味も、システム障害とさして変わりはありません。

障害という言葉の意味を調べてみると…

  1. さまたげること。また、あることをするのに、さまたげとなるものや状況。しょうげ。「旧弊が改革の―になる」「―を乗り越える」「電波―」

  1. 個人的な原因や、社会的な環境により、心や身体上の機能が十分に働かず、活動に制限があること。「胃腸―」「言語―」

出典:障害/障碍/障礙(しょうがい)の意味 – goo国語辞書

原因はなんであれ、正常な活動のさまたげになっていることを示している病名なんですね。

○○障害と病名になっていると、なんだか治らずに一生続く状態かのような気がしてしまいますが、違います。

適応障害=適応できなくて障害が発生している

パニック障害=パニック発作が起こることで障害が発生している

人格障害=ある人格の特徴により障害が発生している

ということです。

病名のみで判断して深刻に考える必要はありません。

自分の状態がどうなのか、今後どうしたらよいのかなど、不安なことは医師に直接聞いてみましょう。

不安や勘違いを残さず、きちんと質問をして説明を聞くことは、
精神疾患やストレス関連の診察ではとても大切なことです。

言葉ひとつでも大きな違いになる

「友だちが精神障害者になって…」

「友だちが精神の病気になって…」

上記の2つの言い回しだけでも聞いた人に与える印象は全く違います。

何か別の存在になったかのように「精神障害者」と捉えるのではなく、
その人が「精神疾患」という困難を経験しているというように捉えましょう。

○○障害などの病名も、パニック障害など有名になっている病名なら誤解する人も少ないかもしれませんが、
人格障害などと聞くと大袈裟に思えてしまう人も多いかもしれません。

病名の正しい意味を再確認してみましょう。

誰かの気持ちや自分自身を守るためにも、
正しい知識を身に着けることが大切です。

知識という大袈裟なものではなく、当たり前の感覚として広がっていくといいですね。

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